2547年5月のとある日(3)「Tボーンステーキ」

ヤフーの掲示板でサコンナコンとタートパノムを結ぶ幹線道路においしいステーキハウスが有るとの書き込みを発見、何でもオージービーフ並のお味だとか、牛肉といえば水牛の蹄つきとか糞風味のたれ付きとかばかりなので、これはぜひ食べたいと思い家の人に聞いてみたら、有名だから知っているとのこと、でも皆忙しいようなので一人で食べに行くことにしました。お土産を頼まれましたが、テイクアウトして帰れる距離でもないし、持ち帰りようにドライアイスを用意してくれているとも思えないけどもしそんな物が用意されていれば買って来ると言ってはみましたが上手く通じてなかったようです。
ノンヒー村からその幹線道路までソンテウで行きサコンナコン行きのバスに乗り替えました。車掌さんにその店の名前を書いたメモ見せたら、有名なのか任せとけとばかりに頷いてくれました。この任せとけが当てにならないこともあるけど忘れられてしまったらサコンナコンをふらふらしようと思ってましたが、無事店の前で降ろしてもらいました。



有名そうな割には店内に客は殆どいませんでした。サコンナコン市街からかなり離れているのでお昼時でも自家用車で駆けつけられる層が対象のお店なのかもしれません。バスを乗り継いで来た僕はメニューを見て一瞬引いてしまいましたが、それなりの覚悟はしておいたので一番高いTボーンステーキサラダ付き、を頼みました。日本人の面目躍如、ふとそんなことを考えてしまいました。他に何かと問われてカオニャンとかサイドオーダーも注文するのが普通なのだろうな、とは思いましたが水も有料そうだったので、10バーツのペプシを一本頼みました。
気前よく浮かんだケチャップが邪魔ではありましたが、肉はまさにオージー風味、ワーキングホリデーでオーストラリアいた頃を思い出したりして、大いに満足したのでした。
これは家の人にも食べさせたい、でもテイクアウトするような距離じゃないと財布を見て諦めて、ボビーの為に骨だけ持ち帰らせてもらいました。



特に美味しそうな身がついた骨を本当は僕がしゃぶりたかったのですが気前よく仲良しのボビーにくれてやりました。お土産はボビーだけ?と皆さんのひんしゅくを買いました。それでも僕は、音をたてて麺をすすったり、お椀に直接口を着けるなんて犬のようだとか言われているので、お土産はボビーだけで充分だと思いました。



後日、仕事でタートパノムに行った家の人から電話がありました。日本人がやっているレストランを見つけたのだけれど何か買って帰ろうか、とのことでした。メニューを聞いてお持ち帰りに相応しい巻き寿司をリクエストしました。それから一時間ほどして食卓には冷えてしまった天ぷらが盛られました。
これ、熱いうちに食べるものだけど、一応そう言ってはみましたが、マイペンライとのことでした。せめてみそ汁くらいは温め直した方が、、、やはりマイペンライだそうで皆さん旨い旨いと食べていました。それはまるで先日土産を買って来なかった僕に、イサーンの或いはタイの若しくは、この家の習慣を教育するかのようでした。それでも僕は何て勿体ないことを、そんな思いを払拭することは出来ませんでした。

そんな食卓にはちらほらと羽の着いた蟻が舞い始め、やがて家中を覆い尽くしました。そんな時の対処方は家の灯りを全部消して庭の灯りに虫を誘い出すそうで、当たり前のことだそうです。ちなみにこの家、新築ですが網戸は一切ありません。
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