2547年4月のとある日(2) 「結婚式」

お昼過ぎに会場の花嫁さんの自宅へ行くと近所の人や子供達が飾り付けをしていました。



中でも一番張り切っていたソンさん。仲間内では生け花のことなら彼に聞け、となっているらしく、時よりとても柔らかい口調で指示をしながら一心不乱に生けてました。



その頃花嫁さんは部屋の奥でお化粧をしていました。日が暮れてからウェディングドレス着て現れた時には見違えるほど若返っていました。






日本の披露宴のように来賓や近所のおじさんの長い話があったり、のど自慢があったりするわけですが、やはり一番盛り上がったのは、花嫁さんのクラスメートのテーブルへ巡回して来た時で、やいのやいの囃されたり飲ませれたりして始終おめかししていた彼女ですがうっかり地を出したりするのでした。



朝早くに昔ながらのタイの衣装を身につけてお坊さんに儀式をしてもらい、夕方から西洋の服で披露宴、というのが最近の流行りだそうですが、それでは多額の費用を支払わされたあげく長い一日行儀良く従わされる新郎さんがあまりにも気の毒だと思ったかどうかは知れませんが、こちらでは式と宴会を同時にしていました。



来場者全員が二人の手に祝福の水かけをして、披露宴は終わります。ちなみこの後、二次会をしにこの地域一番の大都会ナコンパノムへくり出したそうです。メンバーはもちろん一方的に花嫁さんのクラスメイトだったとか。それがこの地方の習わしなのかどうかは知りませんが、たとえこの地方の女性と結婚するはめになっても結婚式は堪えて欲しいと感じずにはいられませんでした。



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